腎臓について知ろう

腎臓は肝臓とともに「沈黙の臓器」と呼ばれています。悪くなっても自覚症状があまりあらわれないため気がついた時は、病気が進行しているケースが多くみられます。

糖尿病や高血圧などの生活習慣病は、腎臓に良くない影響を与えます。そのため、腎臓の悪い方は近年増えてきています。

腎臓は、腰のやや上あたりに左右1個づつあります。大人の握りこぶしほどの大きさで、そら豆のような形をしており、次のような働きがあります。

腎臓の働き
▶血液を濾過して老廃物を尿に溶かして排出する
▶血液中の水分や体液、栄養バランスを整える
▶血圧の調整やホルモンを分泌する

このように腎臓は体にとって欠かせない多くの役割を担っています。腎臓の機能が障害されると、通常は尿中に出ないたんぱくが尿中にでてきます。こうした尿の異常(尿たんぱく検査の陽性)は慢性腎臓病のサインです。

腎機能検査では次の項目をチェックしてください。
▶尿たんぱく…弱陽性(±):保健指導判定値 陽性(+) 陽性(2+)以上:受診勧奨値
▶血清クレアチニン…男性:1.00mg/dL以下 女性:0.70mg/dL以下
▶eGFR…60未満:保健指導判定値 45未満:受診勧奨値

次のようなサインは腎機能が低下しているかもしれません。
●手足がむくむ ●立ちくらみ・貧血 ●疲労感 ●食欲不振 ●吐き気 ●息切れ 


腎機能低下の状態を放置すると慢性腎臓病を経て腎不全に進行するほか、心臓病や脳卒中を発症するリスクが高まります。いちど低下してしまった腎機能はもとに戻すことはできません。生活習慣の改善や血圧、血糖管理などに努め、悪化させないことが大切です。

◆◇◆◇◆◇◆◇新たな国民病になっている慢性腎臓病とは◆◇◆◇◆◇◆◇
慢性腎臓病は、慢性的に腎臓の機能が低下していく様々な腎臓病の総称です。最近では、それらのなかでもメタボリックシンドローム(メタボ)が起因となる腎障害が増えています。20歳以上の成人の8人に1人いると推計されています。
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<予防・改善のための生活習慣アドバイス>
*疲労は腎臓の負担になるので、十分に休養をとりましょう。
*暴飲暴食を避けるようにしてください。
*のどの炎症を起こす細菌が腎炎を起こすことがあるので、風邪などに注意してください。

腎機能の低下を防ぐためには、普段から腎臓にやさしい生活習慣を心がけてください。


<参考文献> 健康未来の歩き方(宮崎滋)/  慢性腎臓病と心臓血管病(日本心臓財団)

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