「栄養3・3運動」は、健やかな毎日のための基本的な食生活のあり方を簡単に示したもので、「3・3」は3食・3色を意味し、毎日、朝・昼・夕の3食と、3色食品群のそろった食事をとるよう勧めています。
では、どのようにしたら良いのでしょう? 基本的な食生活のあり方をわかりやすく示したものが「栄養3・3運動」です。「栄養3・3運動」は、食生活のあり方をわかりやすく示したものの中でも特に簡単なものといえるでしょう。
「栄養3・3運動」の「3・3」は「3食・3色」を意味しています。「3食」は、朝食・昼食・夕食の1日3回の食事をしっかり食べることを勧めています。一方、「3色」は、毎食「3色食品群」の食品をそろえて食べることを勧めています。「3色食品群」とは、食べ物に含まれる栄養素の働きの特徴により、「赤色の食品」「黄色の食品」「緑色の食品」の3つに分類したものです。「赤色の食品」は、肉、魚、卵、大豆、牛乳などで「血や肉をつくる食品」、「黄色の食品」はご飯、パン、芋、砂糖、油などで「働く力になる食品」、「緑色の食品」は野菜や海藻、果物などで「体の調子を整える食品」です。このように分類の仕方が簡単でわかりやすいことから、学校給食の献立表などにも使われています。例えばトーストとコーヒーの朝食では「黄色の食品」だけですから、「赤色の食品」と「緑色の食品」からも何かを食べましょう、と言うことです。
「栄養3・3運動」は、「3色食品群」がそろった食事を毎日、朝・昼・夕の3回食べることで結果的に必要な栄養素をバランス良くとることを目指しています。従来は、「3食・3色」の内「3色」のみが言われ「3食」のほうは言われていませんでした。しかし、最近の特に朝食を食べない人が多いという問題があることから、新たに「3食」が加わってきています。
「栄養3色(3色食品群)運動」の歴史は古く、昭和27(1952)年に広島県庁の岡田正美技師が提唱したのが始まりです。当時は終戦直後の食料不足からの復興期で、1日3回の食事をとることを誰もが大切にしていたため、あえて「3食」を言う必要はなかったのでしょう。
改めて、現在の食生活を振り返り、食事の大切さや生活習慣病との関係を考え、「栄養3・3運動」が示す基本的な食生活のあり方を実践することは健やかな毎日のために大事なことです。
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイトより